勝率とPF(プロフィットファクター)は、どちらか一方だけではEAの成績を 語れない、対で見る指標です。勝率は勝ちトレードの割合、PFは総利益を総損失で割った比率で、 両者は平均利益と平均損失の比(リスクリワード比)を通じてつながっています。勝率が高くても 負けの平均が大きければPFは1を下回り、勝率が低くても勝ちの平均が大きければPFは1を超えます。
平均利益 ÷ 平均損失をRR(リスクリワード比)とすると、PF = RR × 勝率 ÷ (1 − 勝率) です。 たとえば勝率60%・RR 1.0 なら PF = 1.5、勝率80%・RR 0.25 なら PF = 1.0 で 利益は残りません。勝率とRRのどちらかを固定すれば、もう一方がPFを決めます。
PFがちょうど1になる勝率(損益分岐点)は 1 ÷ (1 + RR) で、RR 1.0 なら50%、RR 2.0 なら 約33.3%です(計算例はRR(リスクリワード比)の記事に あります)。EAの勝率がこの値をどれだけ上回っているかが、コストや相場の変化に対する 余裕になります。勝率が損益分岐点ぎりぎりのEAは、スプレッドの拡大だけで利益が 消えます。
勝率90%のEAは、10回に9回は勝ちます。しかしRRが 0.1 なら PF は 0.9 で、利益は 残りません。含み損を抱えて耐える型のEAは勝率が高くRRが低いことが多く、勝ち続けている ように見えて、1回の負けで10回分以上の利益を失います。逆に勝率30%台のトレンド追随型は 連敗が長く、資産曲線の落ち込みが深く長くなりがちです。どちらが良いという話ではなく、 勝率だけ・PFだけを見ると性質を取り違えるという話です。
サマリータブのKPIには勝率(勝敗数つき)・プロフィットファクター・期待利得(1トレード あたり)・ペイオフ比(平均利益 ÷ 平均損失)を並べて表示します。 トレード分析では平均利益と平均損失からRRを求め、 セッション別・タグ別に勝率とPFを比較できます。検証タブの移動PF・移動勝率では 直近だけの値を追い、事前バックテストのOOS区間の値と対比します。確定損益は手数料・ スワップ込みで計算するため、プロフィットファクターと期待利得はコスト控除後の値です。
取引数が少ないうちは勝率もPFも大きく揺れます。窓内に負け取引が1件も無いとPFは 計算できないため、タシカメFXではその点を欠測として扱います。また勝率とPFは 「これまでの取引」の集計であって、次の取引の確率ではありません。表示される内容は 過去データにもとづく統計的な情報提供であり、投資助言ではありません。
なりません。PFは勝率と、平均利益・平均損失の比の両方で決まります。勝率90%でも平均損失が平均利益の10倍ならPFは0.9で、利益は残りません。
あります。勝率が下がっても、平均利益が伸びるか平均損失が縮んでRRが上がれば、PFは上がります。逆に勝率が上がってもRRが下がればPFは下がります。勝率とRRを別々に見ると、どちらが動いたかが分かります。
PF(プロフィットファクター)とは、総利益を総損失の絶対値で割った値です。計算式・読み方と、単独で見てはいけない理由を解説します。
RR(リスクリワード比)とは、平均利益を平均損失で割った値です。勝率との関係、損益分岐となる勝率の計算方法を解説します。
期待値とは、1取引あたりに平均していくら増減するかを表す値です。計算式と、勝率やRRとの関係、取引数との関わりを解説します。
ローリング指標とは、直近N件の取引だけで計算し直した移動PF・移動勝率のことです。全期間の平均では埋もれる最近の変化を捉える見方と、窓幅による揺れ、タシカメFXでの扱いを解説します。
リスクリワード・損益分布・保有時間・ロット推移、東京/ロンドン/NYのセッション別成績、1トレード分布の箱ひげまで。平均値では見えない癖を分解します。
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最終更新: 2026-09-11