ヒストリカルデータの品質とは、バックテストに使う過去の価格データが、 その時点で実際に配信されていた値動き(ティックの刻み・スプレッド・欠損の有無)を どれだけ忠実に再現しているかのことです。品質の低いデータで回したバックテストは、 実在しなかった価格で約定した架空の成績になり得ます。
1つ目はティックの作り方です。実際に配信された実ティックではなく、1分足から 補間して生成したティックで回すと、足の内側の値動きは推定になります。MT4のレポートに 出る「モデリング品質」は1分足からの生成では最大90%と定義され、100%にはなりません。 2つ目はスプレッドで、固定スプレッドや「現在のスプレッド」で過去を回すと、 当時の早朝や指標発表時の拡大が反映されません。3つ目は欠損と異常値(ヒゲ)、4つ目は 業者ごとの価格差、5つ目はサーバー時間と夏時間のずれで、時間帯で動くEAほど影響します。
レポートの品質欄(MT4は「モデリング品質」、MT5は「History Quality」の欄)と、テスト設定 (ティックの生成方法・スプレッドの指定)を見ます。同じEAを実運用する業者のデータで 回した結果と、外部のティックデータで回した結果を並べると、データ由来の差が見えます。
タシカメFXはレポートの品質欄を読み取って評価することはしません。代わりに、品質の 問題が結果として表れる場所を用意しています。検証タブの同期間バックテストの 重ね合わせは、実運用と同じ期間・同じ相場で後から回したバックテストを日付軸で重ね、 「本来どう動いたはずか」と実際の差(データと執行の差)を見せます。同じ検証タブの 「BTとの挙動の乖離」は、取引の頻度・保有時間・勝率・平均利益/損失・ロングショート比を 事前バックテストと比べ、相対的なズレが50%を超えた項目に印を付けます。データが 違えば損益より先に取引の出方が変わるため、ここに表れます。詳しくは ライブ × バックテスト比較と 乖離モニタリングをご覧ください。
品質の数値が高いことと、バックテストが正しいことは同じではありません。高品質な データでもカーブフィッティング(過剰最適化)はできますし、実ティックでもスプレッドの指定が甘ければ成績は 膨らみます。バックテストの設定(期間・ティック生成・スプレッド)は登録時の情報として 残しておくと、後から差の原因を追えます。表示される内容は過去データにもとづく統計的な 情報提供であり、投資助言ではありません。
MT4の全ティックモードでは90%が上限で、1分足の履歴がそろっていれば90%になります。上限に達していても足の内側は生成ティックなので、実ティックのテストとは別物です。
いいえ。レポートの品質欄は読み取りません。品質の問題が結果として表れる場所(同期間バックテストとの差・取引の出方の乖離・執行コスト)を見られるようにしています。
バックテストは過去データでの検証、フォワードテストは未知の値動きでの検証です。両者が乖離する代表的な原因と、確かめ方を解説します。
カーブフィッティング(過剰最適化)とは、EAのパラメータを過去の値動きの偶然にまで合わせ込んでしまうことです。見抜き方と、タシカメFXのIS/OOS分割表の読み方を解説します。
スリッページは注文価格(要求価格)と約定価格の差、スプレッドは売値と買値の差で、どちらも取引ごとに成績を削る執行コストです。バックテストとの差の出方と、タシカメFXでの見方を解説します。
バックテストで勝てるのに実運用で負ける原因は、過剰最適化・データ品質・執行コスト・相場の変化・単なるばらつきの5つに大別できます。それぞれの切り分け方と、タシカメFXでの見方を解説します。
実運用EAの成績とバックテストを、初期資本比で正規化して同じ土俵で比較。乖離がひと目でわかります。
事前バックテストから作った期待バンドとライブ実績を突合し、EAごとの乖離ステータスを自動更新。「想定どおり動いているか」を統計で確かめられます。
最終更新: 2026-09-11