EAの劣化とは、過去のデータでは有効だった優位性(エッジ)が、相場の 構造が変わることで薄れたり失われたりすることです。ロジックのコードは何も 変わっていないのに成績が伸びなくなる、という形で現れます。
EAが利益を出せるのは、値動きに何らかのくせがあり、それを取りにいっているからです。 くせは永続しません。市場参加者の構成、ボラティリティの水準、スプレッドや約定環境、 同じ手法の広まりといった要因で、取れていた分が取れなくなります。 そもそも最初から優位性が無く、バックテストの合わせ込みでそう見えていただけ、 という場合もあります(アウトオブサンプルを 参照)。
成績が落ちたように見えても、EAには元々ばらつきがあります。勝率60%のEAでも 5連敗は普通に起きます。「最近調子が悪い」という印象と「統計的に説明のつかない 落ち方をしている」ことは別ものです。両者を分けるには、そのEA自身の成績分布を 基準にする必要があります。
これらはEA詳細の収益タブ・検証タブに表示されます。このうち期待バンドとの突合と SPRT は概要のステータスにも反映されます(BT-OOS比較とローリング指標は表示専用です)。 ステータスにはこのほか、成績の転換点を検出する CUSUM や、含みドローダウン・証拠金 維持率といった口座側の指標も入ります。詳しくは 乖離モニタリングをご覧ください。
どの見方も、過去データから計算した統計にすぎません。悪化を示す表示が出たことは 将来の損失を意味しませんし、良い表示が続くことが将来の利益を意味することもありません。 表示される内容は情報提供であり、投資助言ではありません。運用をどうするかは ご自身で決めるものです。
本サービスは重み付けをお示ししません。前提の異なる4つの見方を並べて表示し、根拠を明示することが役割です。
分かりにくくなります。取引数が少ないうちは分布の推定が粗く、ステータスも「データ不足」になることがあります。
SPRT(逐次確率比検定)とは、データが1件増えるたびに2つの仮説のどちらが尤もらしいかを更新していく統計手法です。EAのエッジ消失の検定にどう使うかを解説します。
アウトオブサンプル(OOS)とは、パラメータの最適化に使っていない期間のことです。EAの検証でなぜ必要か、BT-OOS比較の考え方を解説します。
期待バンドとは、運用開始前のバックテストの取引列から統計的に作った「実運用の成績はこの範囲に収まるはず」という帯のことです。作り方と読み方を解説します。
PF(プロフィットファクター)とは、総利益を総損失の絶対値で割った値です。計算式・読み方と、単独で見てはいけない理由を解説します。
事前バックテストから作った期待バンドとライブ実績を突合し、EAごとの乖離ステータスを自動更新。「想定どおり動いているか」を統計で確かめられます。
リスクリワード・損益分布・保有時間・ロット推移、東京/ロンドン/NYのセッション別成績、1トレード分布の箱ひげまで。平均値では見えない癖を分解します。
最終更新: 2026-09-08