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用語解説

SPRT(逐次確率比検定)とは?

SPRT(逐次確率比検定・Sequential Probability Ratio Test)とは、データが 1件増えるたびに「2つの仮説のどちらが尤もらしいか」の比を更新し、その比が上下の しきい値に触れた時点で結論を出す統計手法です。1943年に Abraham Wald が考案しました。 EAの検証では「エッジ(優位性)が保たれている」と「エッジが失われた」の2つを比べます。

普通の検定と何が違うのか

一般的な仮説検定は、あらかじめ決めた件数のデータを集めてから1回だけ判断します。 ところがEAの運用は取引が1件ずつ積み上がっていくもので、「何件たまったら見るか」を 先に決められません。かといって毎日 t 検定をやり直すと、見るたびに偶然の下振れを 有意と読んでしまい、本当は何も起きていないのに差があると結論しかねません (多重検定の問題)。

SPRTは逐次的に見ることを前提に設計されているので、この問題を持ち込みません。 上下のしきい値は、誤って「エッジが消えた」とする確率と、消えているのに見逃す確率を あらかじめ決めてから逆算します。結果として、同じ精度なら固定件数の検定より 少ない取引数で結論に届くことが多いという性質もあります。

タシカメFXでの扱い

EA詳細の検証タブに、尤度比の推移を表すSPRTパスを評価コメント付きで 表示します。基準になるのは事前バックテスト全期間の平均リターンと標準偏差で、 平均は保守側に割り引いて使います(既定は半分)。実運用の取引が1件増えるごとにパスが 上下します。実運用の全期間平均では埋もれてしまう変化を、途中経過として読めるのが 利点です。詳しくは乖離モニタリングをご覧ください。

読むときの注意

SPRTは統計的な検定であって、将来を予測するものではありません。上側の しきい値に触れたという事実は「観測された取引列が、エッジが失われた側の仮説とより整合 する」という意味であり、それ以上でもそれ以下でもありません。下側に触れた場合は 逆に、エッジが保たれている側とより整合するという意味になります。取引数が少ないうちは どちらのしきい値にも届かず、結論が出ない状態が続きます。表示される内容は過去データに もとづく統計的な情報提供であり、投資助言ではありません。

よくある質問

何件の取引が必要ですか?

決まった必要数はありません。差が大きければ少ない取引数でしきい値に届き、差が小さければ長く結論が出ません。それが逐次検定の性質です。

移動PF・移動勝率とは何が違いますか?

移動PFなどのローリング指標は直近の一定件数の状態をそのまま描くもので、検定ではありません。SPRTは、2つの仮説それぞれの下でその取引列がどれだけ起こりやすいかの比を積み上げ、あらかじめ決めた誤り確率に対応するしきい値と比べます。両方を並べて見ることを想定しています。

関連する用語

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PF(プロフィットファクター)とは?

PF(プロフィットファクター)とは、総利益を総損失の絶対値で割った値です。計算式・読み方と、単独で見てはいけない理由を解説します。

関連する機能

乖離モニタリング(自動ステータス)

事前バックテストから作った期待バンドとライブ実績を突合し、EAごとの乖離ステータスを自動更新。「想定どおり動いているか」を統計で確かめられます。

最終更新: 2026-09-08

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